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糖尿病による血管トラブルの危険性 [血管]

糖尿病は、神経の障害を招き痛みのない、心臓病になる人が3割以上にも

突然、胸に重苦しい圧迫感や激痛を感じて息がつまり、倒れてしまう。そんな劇的な発作を起こすのが心臓病だと思い込んでいないでしょうか。
実は、糖尿病の患者さんがかかる心臓病では、「無痛性心筋虚血」といって、胸の痛みを伴わないタイプが少なくないのです。糖尿病の患者さんの30~40% に無痛性心筋虚血が起こるといわれています。糖尿病ではない患者さんの約4倍もの頻度です。

心筋虚血とは、心臓の筋肉(心筋)が酸欠状態にあるということ。心筋に酸素や栄養を供給する冠状動脈という血管に動脈硬化(動脈の老化)が起こると、心筋は酸素不足に陥ります。
すると、心臓は通常、異変を知らせる合図として痛みを発します。ところが、無痛性心筋虚血では、実際に狭心症や心筋梗塞が起こっていても、痛みが感じられません。無痛というといい印象を持たれるかもしれませんが、逆に大変危険なことなのです。
一般には痛みがなければ、不整脈(心臓の拍動が乱れる症状)が出たり、心筋梗塞から心不全(心臓の機能が衰えて、血液の供給・循環が不完全になる病気。呼吸困難や静脈うっ血などを伴う)を起こしたりしないかぎり、病院に来て治療を受けません。
痛みを感じないため、健康診断や外来の診察で心電図を測定してみて初めて心筋梗塞を起こしていることがわかったり、トレッドミルという動くベルト上を走る負荷心電図検査で狭心症を起こしていることがわかったりするのです。
その場合は、非常に幸運だったといえるでしょう。なぜ、狭心症や心筋梗塞が起こっても痛みを感じないのでしょうか。
それは、糖尿病にかかると神経が変性するからです。心臓が酸欠になると、通常、心筋内にある乳酸(疲労物質)などの老廃物が、交感神経(体の活動力を高める神経)の末端を刺せきずい激します。
その刺激が脊髄神経を介して脳に伝達されるので、痛みが自覚できるのです。ところが、糖尿病になると、血管ばかりか心臓にある交感神経も砂糖漬けのような状態になり、神経を構成している線維やたんばく質などが障害されたり変性したりします。そのため、も、痛みが脳に伝えられないの狭心症や心筋梗塞が起こっているのです。

糖尿病で心臓疾患があれば定期的に心電図検査が必要

「血糖値が高い」と診断された人は、糖尿病の治療や定期検査のほかに、心電図検査や心臓のエコー(超音波)検査も定期的に受けることが必須です。特に、血縁者に心臓病の人がいる糖尿病の患者さん、喫煙歴があって血圧の高い人、HDL(善玉)コレステロール値が低くてLDL(悪玉)コレステロール値の高い人などは要注意です。
そうした人は、冠状動脈の動脈硬化が進んでいる可能性が高く、心臓病が起こる危険があるからです。
そこで、冠状動脈の病変があるかないか、ある場合はどの程度かを調べるために、MDCT(細部を立体的に撮影できるコンピュータ断層装置)による検査がおすすめです。
今回、心臓病の発症や悪化を防ぐには、糖尿病にも気をつける必要があることを理解していただけたのではないでしょうか。
糖尿病の治療では、薬の服用もさることながら、生活習慣を改善することが重要だといわれています。糖尿病の食事療法や運動療法は、心臓病の原因となる高血圧・動脈硬化の予防法とも共通する点が多いので、具体例を簡単に紹介しましょう。
食事療法では、まず1日に摂取する総カロリーを減らします。朝は腹8分め、昼は軽く腹6分め、夜は、炭水化物を減らし、たんばく質と野菜中心の食事をとるようにしてください。塩分も控えましょう。塩分をとりすぎると体液の増加を招き、血圧が上昇してしまいます。

喫煙と飲酒は控えてください。タバコやアルコールを摂取すると、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが多く分泌されて、交感神経が緊張します。
その結果、突然死に至ることさえあるのです。懸垂、潜水など、瞬発カが必要な運動や激しい運動は厳禁です。
「ウッ」と息を止めた拍子に血圧が上がって、血管が破れてしまうおそれがあるからです。運動療法として最適なのはウォーキングです。足の筋肉を動かすことで、体の血液循環がよくなり、高血糖の改善につながります。1日7000歩を目標に歩くといいでしょう。

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